お湯も沸かすことにできないお父さんの単身赴任
私の父は50代で一度だけ単身赴任を経験しました。
もともとは仕事一筋、特に趣味も持たない父でした。
家事や育児にはあまり関与せず、きっとお湯も沸かしたことがないような父でした。
そのために単身赴任が決まった時には家族全員が本当に大丈夫なのかと疑問を持ったほどです。
父は何とかなると言いますが、やはり心配したのは私の母でした。
単身赴任が始まってから、私の母は2週間に一度父のもとを訪問していました。
距離もあったり、電車やバスの移動で片道5時間程度かかったために、母は泊りがけでいっていました。
そしてその2日間でなるべく料理を作るのです。
父は電子レンジは使うことが出来たので、それを温めて食べていたのでしょう。
母が大量に作っても、2週間後に行ったときには空っぽになっていると嬉しそうに話してくれました。
その間食べ物がなくなるとカップラーメンやコンビニの弁当を食べていたようです。
そのために単身赴任がおわった時には体重が少し増えていたような印象をいけました。
父がいない間、残された家族は一致団結して生活をしていたような気がします。
今思うと貴重な経験ができたかなと思っています。でも家族はやっぱり一緒に生活するのがいいですね。