妻の頼りは貴方だけ。自分一人で単身赴任を決めないで。
私の父は、姉が中学生2年、私が小学校5年だった時から5年ほど、単身赴任をしました。
転勤が決まったと聞いた時、姉と私も当然一緒に行けるものと思い、少しわくわくしたのを覚えています。
しかし、父は、母にすら相談することなく、早々に自分一人で行くことを決め、諸々の手続きに入りました。家もあるし、子供達の学校もあるしと父は言っていましたが、母は家庭を放棄したと感じたようです。
実際、子供たちの目にも、父はウキウキしているように見えました。家庭を放棄とまでは言わないまでも、ちょっと独身時代に戻った気分を味わいたかったというのはあったのではないかと思います。
そして、母はあれから有に20年経った今でも、あの時、お父さんはと言うことがあるほど、このことを根に持っています。
時に父親は、子供たちにとって、母親ほどの存在感はないものなのかもしれません。
しかし、妻にとっては、仕事が忙しくてその姿が朝と夜しか見えなくとも、会社に電話をすればすぐに駆けつけられる距離に夫がいるのと、飛行機に乗り、新幹線に乗りという距離にいるのとでは違うのではないでしょうか。
だから、転勤が決まったら、独身時代を少し味わいたいなと思っても、そこはぐっと我慢して、奥様の意見も聞いてみてあげてください。
母のような苦しみを感じる人が一人でも少ないようにと願っています。